「アラフォー」と呼ばれる世代に突入してからというもの、大きな悩みのひとつとなったのが…便秘。
どんなに食事や生活習慣に気を付けて過ごしても、気づけばガッチガチの便秘。
時には激痛で、病院に駆け込むこともありました。
このブログでも紹介している通り、試してみた便秘対策も数知れず…
これは一度大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けなくては…とは感じつつも、どうしても勇気が出ずに何年も先延ばしにしてきました。
そしてこの夏にも何度目かの激痛に襲われ、これはもう覚悟を決めなくては!と、ついに検査の予約を取りました。
この記事では、初めての大腸内視鏡検査にチャレンジした私の実体験を赤裸々に綴ります!
前日や当日の流れや気をつけなければならないこと、何がとにかくつらかったのか…あくまでも私の個人的な感想ですが、これから未知の大腸内視鏡検査を控えて不安でいっぱいなあなたの少しでも参考になれば幸いです。
前日~空腹との闘い
私の場合は便秘がひどかったので、とにかく溜めないようにと検査一週間前からは下痢気味になるぐらいの勢いで毎日欠かさず下剤を飲むよう指示されました。
そして検査前日。
口にして良い食事は、この大腸内視鏡検査用の検査食のみです。(お茶・お水などの水分は十分に取るようにと指示があります。)
朝食は「鶏とたまごの雑炊」。
湯煎で5分温めるだけなので、超簡単。
肝心のお味は、鶏のダシもちゃんと出ていて普通に美味しい!
美味しいんですけどね…
どう考えても少ないよっ!!
女性の私ですらそう感じてしまうので、男性は三口ぐらいでアッという間にご馳走様になってしまいそうです。
ここからお昼までの時間の長いこと、長いこと。
いつも10時には、大好きな緑茶を淹れて、お茶菓子と一緒にティータイムを楽しんでいる私。
好きな時に好きなものを、好きなだけ食べられるってなんて、なんて幸せなんだろう!!
そんな何気ない幸せを噛みしめてしまうぐらいのツラさです…(笑)
待ちに待ったお昼になったので、昼食用の「鮭がゆ」と「肉じゃが」を同じように温めます。
お昼は、二品も食べていいんですね?!
朝の雑炊に比べると鮭がゆはかなり薄味で、何か調味料をプラスしたくなる感じ。
(もちろんダメですけどね…)
肉じゃがは、ちゃんとお肉も入っていますよ!
まぁ、ザ・レトルトって感じのお肉ですけど。
ここから夕食まではなんと6時間もあるので、それはもう大切に大切に…ごはん一粒も残さず、肉じゃがの汁も飲み干す勢いでいただきました。
午後は家にいると悶々としてしまいそうだったので、ショッピングにでかけて気を紛らわせました。
ちなみにどうしてもお腹が空いてしまう時は、スポーツドリンクなどは飲んでもOKとの事で、ポカリスエットを買ってきておやつ代わりにガブ飲みしました!
甘いものが食べられないとなると、ポカリスエットの甘みが体中に染みわたる~!
こんなにもポカリスエットを味わって飲んだことはありません…(笑)
6時、ようやく夕食の時間です。
メニューは、「チキンクリームシチュー」&「クラッカー」。
このシチュー、とってもとっても美味しかったです!(お腹が空いていたから?!)
よく噛んで、噛みしめて…美味しくいただきました。
夕食後は、いつもの下剤プラス別の下剤も服用することになっていました。
ただでさえ下痢なのに大丈夫かしら…と不安になりながらも指示通り服薬。
検査当日の朝
もちろん朝食は取ってはいけません。
朝、口にして良いのはお茶か水のみです。
自分は食べられないけど、家族の朝食を作り娘にお弁当まで作る私。
主婦ってツライ…
その間も数回の下痢。
昨日プラスした薬がしっかり効いているようです。
病院までは、電車で30分。
電車の中でお腹が痛くなったら…と不安になりましたが、下痢は朝のうちだけで止まりました。
まぁほとんど食べてないので、そんなに出ないですよね…
下剤を飲まなくても良い大腸カメラがある?!
そもそも私が近所の病院ではなく、電車で30分もかかる病院を選んだのは、「下剤を飲まない大腸カメラ」という言葉をHPで見つけたからです。
まず、胃カメラ検査を受ける。
その際、胃や十二指腸に前処置薬を注入。
直接体内に下剤を流し込むことで胃カメラ検査後、20-30分で排便が始まり、1時間から2時間後には大腸はキレイに!
ここからは通常通りの大腸内視鏡検査を受ける。
この方法は胃カメラと大腸カメラを同時にできるというメリットもあり、実際受けた方にもとても好評だそうです。
ただし私のように初めて大腸カメラを受ける患者には、あまりオススメしていないとの事でした。
新しい方法ですし、もちろんリスクも無い訳ではありません。
まずは一般的な方法でチャレンジしてみて、どうしても飲めない場合に使うというのが病院の方針のようでした。
という訳で…結局大量の下剤を飲むことになりました。
いざ病院へ~下剤との長い長い闘い
9時15分、病院に到着すると個室に案内されました。
リクライニングチェアとテレビのある1畳ぐらいの狭い個室と、すぐ隣にトイレがありました。
入った瞬間は「狭っ!」と思ったのですが、何だかその狭さがとっても落ち着くんです。
そしていよいよ最も憂鬱な…下剤を大量に飲む時間がやってきました!
まずは、腸の動きを良くするという薬を4錠飲みます。
その後、図にある通り一定のペースで下剤と持参したお茶を飲んでいきます。
10分で下剤200㎖を2回、次の10分でお茶を200㎖という、30分1セットとなります。
下剤はスポーツドリンクのような味で昔よりは飲みやすくなったとのことでしたが…
やっぱり飲めません!!
最初の10分からいきなり苦戦。
飲もうと思うと喉が蓋をされたように受けつけない…
それでもチビチビ頑張って飲み進めていきます。
お通じは、2杯目から早くも始まりました。
最初は固形が混ざる下痢、これが透明な液体になるまでひたすら飲み続けなければなりません。
2セット目ぐらいから、もはや時間を守ることは諦めました。
時々様子を見に来て下さるスタッフの方も「ツライですよね…ゆっくりで大丈夫ですよ~」と優しく声をかけて下さいました。
目安となるラインは少なくとも下剤1200㎖・お茶600㎖となる9杯目まで、お通じの回数は8~10回ぐらいとのこと。
私の場合は…3時間以上かけて、7杯目までがやっとでした。
でも、お通じの回数は13回!
最後には、キレイな?透明の液体となりました。
汚い話ですが…お尻の穴からオシッコをしているような、生まれて初めての感覚でした(笑)
一応暇つぶしに本などを持って行ったのですが…文字なんて一文字も読めませんでした。
一度お通じがあると、数分おきにトイレと椅子の往復で大忙し。
更に後半になると吐き気やら寒気やらで、とても落ち着いて読書ができるような状態ではありません。
個人差があるとは思いますが、下剤を飲むと体が冷えることが多いようで、もともと末端冷え性の私は指先が痺れるぐらい冷えてしまいました。
検査開始
13時過ぎ、下剤で腸の中は空っぽになり吐き気と寒気でフラフラになりながらも、検査室へ移動。
検査着とお尻の部分に切り込みの入った紙パンツに着替えます。
まだ吐き気も治まらない中、胃カメラの為に「消泡剤」という胃の中のあぶくを消す薬を飲むように指示されました。
正直もう何も口に入れたくない状態だったので、小さなコップ一杯のこれまた美味しくない薬を飲むのが思っていたよりツラく「オエッオエ~ッ」と涙を流しながら、そのうちに涙腺が崩壊し子どものように泣きながら飲み干しました…
ここが今日のツラさのピーク!
鎮静剤を入れる為に点滴の準備をして、いざ検査室へ。
横向きになり、準備が整ったところで、先生の登場。
「鎮静剤入れていきますね~。」と言われ、点滴の針のところがズキズキッと痛み始めたところから…全く記憶がありません!
遠くでアラームのような音が聞こえて、ハッと目を覚ますと「大丈夫ですか?検査は全て終わりましたよ~。」とスタッフの方の声。
えっ?!終わった??
寝ぼけて瞬時に状況が理解できない私…
あ、そうだ!大腸カメラと胃カメラの検査を受けてたんだ!
苦痛どころか、私の身に何が起こったのか全く分かりません。
気持ち良くぐっすり眠っている間に、全ての検査が終わっていましたー!!(嬉)
ちなみに、鎮静剤の効き方には個人差があるようです。
お酒の強さが関係あるかは分かりませんが、全く飲めない私はすぐにコテンと眠ってしまい途中で目が覚めることも全くありません。
一方酒豪の旦那はいつも薬がなかなか効かず、何となく検査中の記憶が残っていることもあるそうで、毎回「薬、増し増しでお願いします!」と言っているぐらいです…
検査を終えて…
検査後はまだ鎮静剤が少し残りふらつきがありましたが、30分後には正常に戻り飲食もOKになりました。
検査結果は…全く異状なし!
最大の悩みだった私の便秘は思ったほど頑固なものではなく、わざわざ病院で処方する必要もないレベル。市販のもので良いので、自分のペースで量や回数を調整して試してみて下さいとのことでした。
受けるまでは、怖くて何年も躊躇っていた大腸内視鏡検査。
実際受けてみて、正直あの下剤との闘いはもう二度とやりたくないぐらい本当に辛かったです。
でも検査自体はやったという実感すらないですし、自分の健康を守る為にも今後はしっかり受けたいと思います。
感じ方は人それぞれだとは思いますが、この体験談が少しでもあなたの不安を解消できれば幸いです。
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