頭蓋骨の病気を持って生まれてきた娘。
発達に関しての診断はついてはいませんが、小さい頃は毎日大暴れ!
今日はどんなトラブルを巻き起こしてきたのかしら…と胃の痛くなるような日々でした。
この記事では幼稚園の年長さんになってすぐ、お友達を叩いたり、物を投げたり大暴れの娘に困り果てていた時に出会い、私を救ってくれた
『読んで学べるADHDのペアレントトレーニングーむずかしい子にやさしい子育て』
という一冊の本について綴ります。

ADHDって書いてあるけど、これは子どもと接する全ての方に読んで欲しいな~!
私の声かけは全て間違っていた?!

年長さんになっても成長がゆっくりなのはもちろん変わらず、朝出かけようとすると靴を反対に履く事が良くありました。
周りを見てもみんなちゃんと履けている…と少々焦り出した私は、

靴反対だよ!もう年長さんなのに恥ずかしいよ。
そんなんじゃ小学生になれないよ?!
なんて脅しのような言葉を毎日のようにかけ続けていました。
親というのはどうしても我が子のできていない部分にばかり目が行き、そこを何とか直させようとついつい口うるさくなってしまうものです…
褒める声かけ、してますか?
この本では、できていないところはひとまず置いておいて…
できている時にはちゃんとそれを認めて褒めてあげる声かけをしていますか?という事が書かれていました。

褒める声かけ…と言われても褒める事なんかひとつも無いんだけど?
と思う方も多いかもしれません。
例えば我が家の場合は、こんな風に褒める声かけに変えてみました。
左右を間違えて履いた日にはサラッと「靴反対だよ~。」の一言のみ。
そして大切なのは間違えずにちゃんと履けた日の声かけなんです。

あ!今日ちゃんと靴履けてるね。カッコイイね~!
などと、ちょっと大げさに…認めてあげる声かけを必ずするようにします。
このようにできた時こそ見逃さず、思いっきり褒めてあげることがとっても大切!
すると…不思議なのですが、何度も何度もできていない事を注意するよりもはるかにちゃんとできる回数が増えるのです!

私は毎日せっせとエネルギーを使って、真逆の声かけをしていたんですね…
褒め褒めシャワー大作戦

我が家では大荒れの一週間を過ごした週末、旦那も一緒にちょっとした実験?のつもりで、この褒める声かけを徹底的にやってみました。

あ、もうちゃんと椅子に座れてる!

顔洗えたんだね、えらいね。

お着替え早くできたね、カッコイイ!
などなど…ちょっと恥ずかしいぐらいオーバーに褒め言葉のシャワーをかけ続けて二日間を過ごしました。
そして迎えた月曜日、お迎えに行ってみると担任の先生がすっ飛んで来て「お母さん!今日、娘さんすごーく落ち着いていました。週末何かあったんですか?!」と言われました。
あまりの即効性にただただビックリ!
嬉しい半面、あぁ、やっぱり私の声かけが良くなかったのね、とちょっぴり落ち込みましたが…
感情の波をフラットに保つとストレスが激減!
その後も頭の中にはいつもペアレントトレーニングの事はありましたが…そうは言っても私も人間、いつもいつもニコニコ褒めてばかりはいられません。
時間が経つにつれて意識は少しずつ薄れ、気付いたら以前のような声かけに戻ってしまっていたり、でもそこで「あ!これではダメだ!」と軌道修正したり、そんな失敗を繰り返しつつ、現在に至ります。
でも振り返ってみると、この本との出会いが大きく、大きく私の子育てを変えてくれた事は間違いありません。
いろいろな経験を経て、娘が小学校を卒業しようとしている今、感情的にイライラを爆発させたり、娘を怒ったりする回数は、あの頃に比べれば激減しました。
もちろん娘も成長して話を聞けるようになった事もありますが、ペアレントトレーニングの基本となっている感情の波を常にフラットに保つというとても難しい技を、6年ぐらいかけて少しは身につける事ができたのかなぁと感じます。
感情の波を乱高下させずフラットに保てるようになると、無駄なエネルギーを使わずに済みますし、自分自身のストレスが激減します!
その結果、辛くて苦しくて仕方がなかった子育てが、とても穏やかで楽しいものになりました。
本当に…ペアレントトレーニング様、様です!
できることから少しずつ…
ちなみにこの本は、シンシア・ウィッタムさんというアメリカ人が書いていて、特に後半、厳しい罰則を与えるところなどは、少し日本には馴染みのないやり方かな?という気もしました。
反対に、前半はどれも特別な準備をせずすぐに実践できるものばかりでした。
感じ方は人それぞれだと思いますので、お子さんのタイプやご家庭の方針に合わせて、できるところから少しずつやってみる感じでいいのかなと思います。
子育ては長い道のり、頑張り過ぎてしまうと、長続きしないので…
あ、私の事ですね(汗)



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